第5戦の鈴鹿が台風の影響で12月に延期になってしまったので、第4戦終了時のサクセスウェイト、性能調整がここSUGOで開催される第6戦に適用される。
今週末は土日とも雨量が多くなる予報があり、悪天候により予選が中止になった場合は、フリー走行の順位がスターティンググリッドになる可能性があると金曜日にエントラント向けにアナウンスがあった。
土曜午前のセッション序盤は雨量が多かったが、上位につける事が出来た#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTだが、雨量が減ってきたタイミングでなかなかタイムが出せずにいた。最終的に12番手までポジションを落としてしまった。午後の予選に向けてセットの見直しを進めていたが、予選が始まる頃に雨が強まり、走行させることが危険と判断され、土曜日の予選は中止になってしまった。
金曜日にアナウンスがあったとおり、フリー走行の順位が決勝のスターティンググリッドとなり、#8 ARTA MUGEN TYPE R-GTは12番手からのスタートとなった。明日も雨の予報なので、しっかりと最後まで走り切り、上位を目指したい。
「朝のフリー走行の順位がスターティンググリッドになってしまいましたが、フリー走行は、雨が強かったり、弱まったりとコンディションがコロコロ変わった中で、タイミングよくタイムを出せなかっただけなので、落ち込んではいません。明日は粘り強く、後方から追い上げて行きます」
「走り出しは良いと思っていたのですが、セッションが進むにつれて他が上がってきて、タイムを更新出来ずにいました。タイムを出すタイミングやセッティングも出ていないというのもありましたが、トップの車とのタイム差が大きいので、明日までに見直さなくてはなりません。諦めずに上位目指して頑張ります」
「予選が中止になってしまい非常に残念です。予選が始まるまで寒い中、お待ち下さったお客様も多かったと思いますので、その分、走りたかったです。また、自分たちのフリー走行の順位が良く無かったので、予選をきちんと走って良いポジションを狙いたかったので、それも残念です。決勝はこれからで、まだ終わったわけではないので、明日はしっかりと挽回して行きたいと思います」
「ボクがフリー走行での最後のタイムを出して、この順位だったので申し訳ない気持ちです。但し、ここのレースは毎年荒れるので、ある意味それに期待して、その中で生き残って力強いレースを展開して表彰台を目指したいです」
土曜午前のフリー走行は佐藤蓮選手が雨の中、序盤に好タイムを叩き出し、走り出しは手応えがあった。
しかし、徐々に雨量が減ってきて、他のチームもタイムアップしてきたが、そのタイミングでクリアラップを取る事が出来ず、午前は13番手でセッションを終えた。午後の予選に向けてセットの確認、見直しを行っていたが、予選直前に雨量が増えて走行が不可能と判断され、予選は中止になってしまった。
フリー走行の順位がそのまま決勝のスターティンググリッドとなった為、#16 ARTA MUGEN TYPA R=GTは13番手からのスタートとなってしまった。後方からのスタートだが、明日はトラブルに巻き込まれることなく、最後まで走り切り、上位を目指したい。
「蓮が序盤に良いタイムを出してくれたので、良い兆しかと思ったら、他の車が徐々にタイムを出してきた。雨量が変わったというのもあるけど、雨量が減ったタイミングで良いタイムを出せなかったのが残念だね。後方からのスタートだけど、ミスなく最後までしっかり走り切りたいね」
「雨量が多い時は、全体的に見ても速かったので、ポジションは後方だけど、凄くポジティブな気持ちです。もちろん前からスタートした方がいいに決まっているけど、ここのレースは荒れるので、逆にチャンスかも知れないね。頑張ります」
「午前中の走り出しは非常に良かったのですが、そのあとは伸びしろがなかったのと、クリアラップが取れなかったというのもあったので、もう少しタイムアップが出来たと思っています。しかし、トップタイムとは開きがあるのと、下位からのスタートとなってしまうので、苦しい戦いになると思いますが、諦めずに1台1台抜いて、上位を目指して行きたいです」
「フリー走行の結果が明日の決勝の順位になったので、13番手からのスタートとなってしまいました。昨日、そういう話はあったのですが、非常に残念で、予選を走りたかったです。明日はどんなコンディションになるか分かりませんが、ひとつひとつポジションを上げて、表彰台を狙って行きたいです」
「予選が中止になってしまい、公式練習の結果が明日のスターティンググリッドとなってしまいました。正々堂々と予選が出来なかったのは残念です。明日は13番手からのスタートですが、気持ちを切り替えて、コンディションも難しくなると思うので、良い戦略をたてて追い上げたいと思います」
朝から雨が降り、サポートレースも、セーフティーカーの先導でスタートは切ったものの、赤旗中断になってしまった。ウォームアップ走行の時間帯は非常に雨が強く、30分のディレイとなったが、その後、更にディレイとなり、予定より約1時間遅れでウォームアップ走行が行われた。
前日は夜遅くまでセッティングの変更を行ったが、スタートを担当する松下信治選手が、ウォームアップで確認走行を行った。順位は3番手で、まずまずの仕上がりと言えるだろう。しかし、スタート直前になって雨は止み、この後のコンディションへの対応が難しくなった。 路面はまだ水溜りが多く、セーフティーカースタートがアナウンスされた。
2周のフォーメーションのあと、3周目にスタートが切られた。松下選手は順位をキープしたままストレートに戻ってきたが、次の周に順位をひとつ落としてしまうものの、6周目の1コーナーで前車がコースアウトしてしまい、12番手に順位を戻す。次の周にチームメイトに抜かれてしまうが、前方で順位を落としてきた車がいたので、12番手のまま周回を重ねた。10周目辺りから小雨が降り始めてきた。
更に順位を上げ、12周目には10番手、13周目には9番手まで上がってきた。しかし、15周目のバックストレートで前車を抜こうとしたが、コースアウトしてしまい、最後尾までポジションを落としてしまう。前がクリアになった松下選手は、トップグループと遜色ないラップタイムで前を追った。
24周目に300クラス同士の接触があり、セーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、31周目にリスタートが切られた。その次の周にルーティンのピットインを行う車が出始め、12番手を走行。38周目には入賞圏内の10番手にポジションアップ。ペースは良く、40周目には更にひとつポジションを上げた。
40周を過ぎたあたりから路面が乾き始め、ルーティンのピットインを行う車の殆どはスリックタイヤに履き替える。しかし、まだ路面は安定しておらず、コースアウトする車が続出し、FCYが導入される。次の周にはSCが導入される。他車のルーティンのピットインもあり、松下選手はまだルーティンのピットインを行っていないが、この時点で2番手。
46周目のメインストレートでクラス毎に整列し、49周目にリスタートが切られた。51周目の1コーナーで前車を抜き、暫定でトップに立った。
54周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。15番手でコースに戻るが、この時点で周回遅れになってしまう。野尻選手はトップグループと同等のラップタイムで前を追走したが、順位を上げる事が出来なかった。次回のオートポリス大会に照準を合わせたい。
「松下のコースアウトがあったものの、ピットインのタイミングを誤ってしまったのが敗因だね。色々とシミュレートするのが足りなかったかも知れないね。同じ過ちを繰り返さないように、今回の失敗を次回以降に生かしたいと思います」
「ノブは珍しくミスをしてしまったけど、大きく順位を落としたわけではないので、挽回出来たかも知れない。今回のレースは難しかったけど、自分達の後ろにいた車が好結果を出しているので、チャンスを逃してしまったのは残念。次回に生かしたいね」
「今日はなんか全くいいところがなかったですね。車のペースは決して悪くなかったと思うんですけど、コースアウトとピットに入るタイミングを逃して、それでレースを失っちゃったような感じでドライバーと本当に頑張ってくれたのですけども、うまくサポートできなくて、ほんと申し訳なかったです」
「残念な結果になってしまいましたが、次頑張るしかないかなという感じです。チームにまだまだ改善点も多いと思うので、その辺をしっかりみんなで考え直さないと、走る意味もなくなってしまうので、次に向けてしっかり改善して、また結果を出せるように頑張りたいと思います」
「予選順位はフリー走行の結果で後方からのスタートだったのですが、そこからペースは良くてタイヤのチョイスも悪くはなかったですね。ペースもどんどん良くなって前に上がったんですけど、僕が1回コースアウトしたのと、あとはFCY、セーフティカーが入った時の僕らのチームの判断としてボックスできなかったことによって勝負権を失ってしまって、セカンドスティントでドライになってもあまりペースも良くなくて、車よりもそのストラテジー含めて次回に向けてはもうちょっとしっかりとした判断をできるような体制にして頑張りたいと思います」
ウォームアップ走行は途中、300クラスの車両がコースアウトした影響で赤旗中断になってしまい、決勝へ向けたチェック走行のみとなった。順位は良くないものの、バランスは良さそうだ。
朝から降り続いていた雨が、どのタイミングで止むのか心配だったが、ウォームアップ走行直前に小雨に変わり、スタート前までには陽が差すほど天候が回復した。
スタートドライバーは大津弘樹選手だ。雨は止んだものの、路面はまだ濡れており、水溜りも多い為、セーフティーカースタートとなった。2周のフォーメーションのあと、3周目にスタートが切られた。
大津選手は順位をキープしたまま、3周目を終え、安定したペースで周回を重ねた。8周目にひとつ順位をあげ、11番手を走行。10周目辺りから小雨が降り始めてきた。
12周目にはひとつ順位を上げたが、13周目の2コーナーで他車と接触、スピンしてしまい、最後尾まで落ちてしまった。その後、チームメイトのコースアウトもあり、15周目には14番手を走行。20周目までに11番手までポジションを上げたが、13周目の2コーナーの接触でドライブスルーペナルティを受けて、最後尾まで落ちてしまう。
24周目に300クラス同士の接触があり、セーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、31周目にリスタートが切られた。その次の周にルーティンのピットインを行う車が出始め、13番手を走行。40周目辺りからタイヤが厳しくなり、41周目に佐藤蓮選手に交代。路面が徐々に乾き始めているので、スリックタイヤで佐藤選手を送り出した。しかし、ピットアウトした翌周にコースアウトする車が続出し、FCY、その次の周にSCが導入される。この時点で14番手を走行。この時点で周回遅れになってしまう。
46周目のメインストレートでクラス毎に整列し、49周目にリスタートが切られた。
徐々に路面が乾き始め、佐藤選手はラップタイムも上げていくが前車との差は大きい。しかし、61周時点で入賞圏内の10番手までポジションを上げる事に成功。更に9番手との差を縮めて行く。1周につき、1-2秒ずつ差を縮めていったが、届かなかった。しかしながら、貴重な1ポイントを獲得する事に成功した。
「ペースが良かっただけに接触とペナルティは残念だったけど、ピットインのタイミングは良かったので、挽回出来るチャンスはあったかも知れない。残念ではあるけど、可能性を見せてくれたレースだったと思う」
「接触でリズムを失ってしまったかも知れないけど、それが逆にチームを引き締めたかも知れない。次回につながる良いレースだったんじゃないかな?もちろん悔しいし、これを良しとしたわけじゃないけどね。次に挽回します」
「ドライバーのペース自体はそんな悪くなくて、チョイスしたタイヤも悪くなくて、ただやっぱりあの2コーナーの接触は痛かったですね。しかし、それが逆にいいタイミングでピットに入れたので、それでうまく挽回できればと思いました。蓮もすごいいいペース走ってくれましたし、こんな状況でも1ポイント獲れたのは良かったです」
「スタートはフルウェットでスタートして、僕たちはソフトタイヤを履いていたので、タイヤが暖まってからのペースは良くて追い上げることはできたのですが、1コーナーでブレーキを少し行き過ぎて、はみ出した時にイン側にいた300の車がちょっと見えてなかったので、それで2コーナーで切り込んだところでぶつかってしまって、ドライブスルーペナルティ受けてしまい、チームには申し訳ないことをしてしまったなと思います。オートポリスに向けては重量も軽いので、なんとか優勝目指していきたいなと思います」
「決勝は序盤でちょっと接触があってペナルティを食らってしまったんですけども、SCが入ったことでマージンはゼロとなって、そこから早めにスリックタイヤに切り替えたことで、ポジションアップをすることができて、なんとか 1ポイントは獲得することができました。車的にポテンシャルも高かったので、予選結果がちょっと悔やまれるんですが、なんとか後半戦リカバリーしてチャンピオン争いに絡んでいきたいと思うので、チームとこれから準備していきたいと思います」
鈴木亜久里監督のコメント
「予選が雨で中止になってしまったのは、来てくれたお客さんに申し訳無いね。今日は気温も低かったので、来て下さったお客さんには感謝しかありません。ありがとうございます。走り出しは良かったんだけどね。雨が弱まったタイミングで上手くタイムアタックが出来なかったというのもあるけど、トップとのタイム差が大きいので、明日は相当頑張らないとね。大事なのは最後までミスなくしっかりと走り切る事」